最低でも、1日に3杯は飲むほどコーヒー好きのブログの中の人。今日は家で飲むエスプレッソについて、豆や機材のことをあれこれ書いてみます。
実は、コスパ悪なエスプレッソ
たったの一杯に豆を15gも・・・
エスプレッソは素直に美味しい。ホットに砂糖を入れたセミブラックも、ミルクにショットしてカフェラテを作っても、なんなら、氷に直接注いでアイスで飲んでも美味しい。
何より、普通にお湯を注いで淹れたコーヒーとは、比較にならないほど豆の香りが楽しめる。表面に浮いたクレマ(クリームみたいな泡)のほんのりとした甘味がクセになる。
しかし、良いことばかりとはいかない。わずか100mlのダブルショット(イタリア風に言えばドッピオ)を淹れるのに、豆を15gも使う。15gといえば、普通のコーヒーカップに1.5杯分のコーヒーが抽出できるので、その恐るべきコスパの悪さがお財布を直撃いたします・・・。
救いの豆は、業務スーパーに
そんなある日、食材の買い出しに出かけた業務スーパーで、400gのコーヒー豆が衝撃のプライス、税抜き368円(!)で売られているのを発見しました。商品名は「ラグジュアリッチコーヒー」とやや安直なネーミング・・・。業務スーパーを運営している神戸物産のPB品です。

しかし、コーヒー好きならわかるアラビカ豆100%、南米やアフリカの高い山の上でしか育たないため、普通は単純にお値段も高い品種です。雑味のない澄んだ味わいがその特徴です。
逆に、市場で安価なコーヒー豆はロブスタ種といい、東南アジアなどの低地で育ちます。昔の缶コーヒーに使われていたのは、ほぼロブスタ種。味に独特の雑味のような、クセがあります。
ベトナムコーヒーなんかは、ロブスタ種特有なチープな味わいを楽しむ感じです。砂糖とミルクのかわりに、コンデンスミルク(練乳)を大量に投入して飲みます。

さて、パッケージには味の傾向を示す六角形のレーダーチャートまであります。「でも368円の豆が、本当かいな?」という疑念を抱きつつ、苦味とコクの強い深く焙煎した豆を選びました。いわゆる、ボディが強くて酸味のない、シアトル系の味。

注意点を言えば、これは豆で売っているので挽かないと飲めません。自分は重度のコーヒー好きなので、もちろんコーヒーミルを持っています。
で、家に帰って早速この豆を挽き、エスプレッソを抽出してみたら・・・、これが美味いよ!普通に美味い!で、冒頭で語ったエスプレッソ愛に思いがループします。
以来かれこれ、2年も「業スーで見つけたアラビカ豆」をリピし続け、今に至ります。
うちのエスプレッソ環境を紹介
別にエスプレッソが好きだからと言って、スタバに置いてあるような高価なマシンが家にあるわけではありません。イタリアのビアレッティというメーカーの直火式のエスプレッソメーカーを愛用しています。イタリアでは、日本のお茶を淹れるきゅうすのごとく、どこの家庭にもあるとのこと。ガスコンロに直接乗せて使えます。


自分が買ったのは、ビアレッティの「ブリッカ」という機種で、5〜6年前に購入。エスプレッソマシンの約1/10の投資で済みました。
ブリッカはコーヒーの吹き出し口が圧力鍋の栓のようなバルブ構造になっていて、内部のコーヒー豆により強い蒸気の圧力がかかります。この栓の威力は絶大で、直火式の簡易エスプレッソメーカーでも下の写真のような豊かなクレマが泡立ちます。


で、改めてネットを調べたら、今はこのブリッカもけっこうなお値段・・・。
とは言え、ビアレッティの直火式エスプレッソメーカーを選ぶなら、下位機種の「モカエキスプレス」より、断然「ブリッカ」の購入をお勧めします。クレマの量が違います。
そして直火式エスプレッソメーカーは構造が単純なため、故障という故障もせず、メンテナンスも水で洗うだけです(※)。何より末長く愛用でき、手軽に家でエスプレッソが楽しめます。
※「コーヒーオイル」という豆から出た油分をブリッカの表面に残すため、食器用洗剤は使いません。今風に言えば、これがシーズニング?
YouTubeにBialettiの公式チャンネルがありました。Brikkaの使い方が、わかりやすい動画で紹介されています。
また、クックパッドのキッチンでは、エスプレッソを使った美味しいソイラテのレシピも公開しています。そろそろ暑くなり始めた今年の5月、冷たいソイラテを、ぜひお試しあれ!
それでは!